2024年2月ベスト製品
こちらは2月のベスト製品の『囲炉裏テーブル炉』です。
オーダーメイド家具製作店様より、座卓兼用囲炉裏テーブルの炉(灰入れ)の製作のご依頼を受け、板厚1.0㎜のタフピッチ銅を使用して製作しました。
タフピッチ銅とは純度が99.90%以上の純銅で、展延性や絞り加工性、耐食性、耐侯性に優れている材質ですが、銅は熱伝導率が高く熱に弱く200℃以上で軟化しやすいため、溶接時に熱が広がりやすく溶接操作がとても難しいといわれている材質です。
また、酸化しやすく、表面が酸化皮膜で覆われていることがあり、溶接時の接合面をきれいに確保することが難しいのも銅の特長です。
そのため溶接作業を行う際には余熱しておき、熱による影響を下げる工夫や、様子を見ながら溶接のスピードを調整したりと高い技術力が必要とされましたが、これまでに培った経験を活かし慎重に作業を進め、とても満足いく出来栄えに完成させることができました。
今回の製品は、鉄やステンレスの加工とは異なり製作過程で苦労した部分が多かったのですが、綺麗に仕上げることができて苦労が報われました。
部屋を温かくし心地よい雰囲気を醸し出すだけでなく、人の集う場所としての役割も果たす『あたたかい囲炉裏』の一部として、末永くご愛用頂ける製品になって欲しいと思います。
商品カテゴリ | ベスト製品 |
用途 | 用囲炉裏テーブルの炉(灰入れ) |
サイズ | W700xD250xH200 |
材料 | タフピッチ銅 |