建築金物に使われるステンレスにも種類があります。代表的なのが 304、316、430。
同じ「ステンレス」でも特徴が異なり、使う場所や条件に合わせて選ばれています。
SUS304：ステンレス304（サンマルヨン）
もっとも広く使われている定番のステンレスです。
サビに強く、強度もあり、コストも手頃なので、建築金物の多くは304で作られています。
手すり・階段・庇（ひさし）など、屋内外を問わず幅広く使用される「万能型」です。
SUS430：ステンレス430（ヨンサンマル）
304や316ほどサビに強くはありませんが、磁石にくっつく特性があり、価格も抑えられます。
主に屋内での装飾パネルや内装仕上げに使われることが多く、見た目の美しさを活かした用途に適しています。
SUS316：ステンレス316（サンイチロク）
304よりさらにサビに強いのが316です。
特に海沿いや潮風が当たる環境に強いため、港や海岸近くの建物に使われます。
また薬品にも強く、病院や研究施設の設備にも用いられます。
「厳しい環境で長持ちさせたい」ときの選択肢です。
ステンレスの種類と特徴比較表
| 304 | サビに強く、強度・価格のバランスが良い | 304 サビに強く、強度・価格のバランスが良い 手すり、階段、庇、外装パネルなど幅広く使用 最も一般的。迷ったらこれ | 304 サビに強く、強度・価格のバランスが良い 手すり、階段、庇、外装パネルなど幅広く使用 最も一般的。迷ったらこれ |
| 430 | 磁石にくっつく。サビには弱めだがコスト安い | 屋内の装飾パネル、エレベーター内装 | 磁石でチェック |
| 316 | 304よりさらにサビに強い。塩害・薬品に強い | 海沿いの建物、病院、研究施設 | 高級腕時計などにも使用されるグレード |
まとめ
304：もっとも多く使われる万能ステンレス。屋内外の建築金物に幅広く使用。
316：サビに最強。海沿いや病院など、特別に厳しい環境に最適。
430：コスト重視・磁石にくっつく。内装や装飾用途向け。
株式会社エクセルでは、標準で３０４を使用しています。建物の用途や立地条件に合わせて、最適なステンレス材をご提案し、長く安心して使える建築金物をお届けしています。
