この製品のように店舗の看板として用いる文字は、それぞれの文字のパーツごとに看板に取り付けるようにすると、現場での取り付け作業に膨大な時間が掛ってしまいます。従って、こうしたケースでは文字毎にパネルを製作し、それに先に取り付けるようにしておくことで、現場での取り付け作業時間を短縮できるようにしています。

この製品はステンレスで製作した、カタカナの「ン」の文字です。お客様からお送り頂いたCADデータをレーザー加工機に読み込み、それに基づいて抜いたものを丁寧に溶接して、立体的に仕上げています。この「ン」は店舗の看板に使用されるため見た目が重視されるので、溶接の際に発生した歪み・ゆがみ・焼けを仕上げています。さらに、パネルに文字を取り付けるための金具は外から見えないように工夫しています。

自立型の手すりはそのまま現場で取り付けるため、取付け部の角度等が重要になります。
私たちでは、手摺の角の角度をきちんと測り、正確に90度になるように慎重に溶接しました。

東京の美容院向けの手すりです。手すりの脚を固定する部分のプレートが差し込み式になっているため、高さを変更することが可能な設計となっています。

この製品は、業界ではライニングと言われる、壁とキッチンなどの間の配管を通すスペースの上に設置するものです。こうした製品は、通常現場での取り付けは設置してボンドなどで固定するのみですが、当社はおさまりが良くなるように少し工夫して納入させて頂いています。
たとえば、ライニングを設置する場所の下地に別のステンレスの板があるような場合、当社ではすべて図面通りに製作するのではなく、現場の寸法に収まるようにクリアランスを多く取って納入しています。さらに、曲げ加工に関しても少し強めに（90度よりも鋭角に）曲げ、現場でぴったりと合うように調整しています。

このセキュリティーＢＯＸは、もともと取り付けられていた防犯用の機器類に対してカバーを後で取り付けたものです。お客様からのご依頼を受け、現地に赴き、取付け寸法・位置・器具の形状や、取り付ける壁がそのカバーの重量に耐えられるかをしっかりと確認した上で設計を行い、機器類がぴったり収まるようにオーダーメイドしています。
このように事前に調査を行うことで、完成したカバーを納入し、壁にビス止めを行なうだけで取り付けることができました。

防犯のために取り付けるセキュリティー機器は、一般的には壁に機器をそのまま取り付けることが多く、人の目につく場所に設置するようなケースではその場所にそぐわないケースがあります。今回、当社は食品関連の店舗様からご依頼を受け製作しました。通常はステンレスSUS304は塗装もせず使用することが多いのですが、このセキュリティーBOXはデザインを重視して、焼付け塗装を行っています。
こうした板金で製作するBOXなどには色をつけるために塗装を行いますが、通常は鉄系の鋼板に塗装をするケースが殆どです。当社では、その使用状況に応じて、例えば錆びにくいステンレス鋼板に焼付け塗装を行うなどの提案を行なっています。